ドイツ語担当者について

「ドイツ魂 - 21世紀の頑固と丈夫」


 ドイツ語担当者は、慶應義塾で40年のあいだドイツ語を教えていた桝谷 邦彦(ますたに くにひこ)です。慶應義塾大学文学部独文科を卒業して大学院に進んだその年に、たまたま高等学校ドイツ語教員免許を取得していたということで、慶應義塾女子高等学校(慶應では簡単に「女子高[じょしこー]」と呼んでいます)でドイツ語を教えることになり、これが教員生活の始まりでした。

 5年のあいだ女子高で教え、おまけに山岳部の顧問(慶應では「部長」というのですが)までしたあと、慶應義塾高等学校(同様に「塾高[じゅっこー]」といえばこの学校のことをいいます)に赴任しドイツ語を担当するかたわら、水泳部の顧問を30年間勤め、慶應義塾大学でもドイツ語やドイツ語教育法を長年にわたって担当していました。

 長い教員生活のあいだに「ドイツ魂 - 21世紀の頑固と丈夫」という本も2000年に講談社から出版しました。1996年よりおよそ2年間、研究留学の機会を得てドイツのミュンヘン市で家族ともども暮らした時の生活メモや、これまで40年以上のあいだに見たり感じたりしたドイツの姿などをなんとなく雑談風に書き連ねておいたものがこのような一冊の本になりました。装丁は古い友人であり、塾高出身の漫画家であるヒサ クニヒコさんの手になるものです。

 2009年3月にすこし早めの退職をしてやっと自分の自由な時間が持てるようになり、インターネットでドイツ語を自分で学ぶ、つまり自習することができる「自習学校ドイツ語教室」というウェブサイトをつくりました。