勉強のしかた


福澤 諭吉


 福澤 諭吉は安政5(1858)年、江戸の築地にあった中津藩奥平家の中屋敷で蘭学塾を開きました。これが後年の慶應義塾の始まりです。その翌年に諭吉は外国人の居留地となっていた横浜へ蘭学塾でもちいるオランダ語で書かれた書籍を探しにでかけました。しかしそこではたくさんのアメリカ人が居住していたためもっぱら英語が使われており、自分が一生懸命学んできたオランダ語がまったく役にたたなかったのです。それ以来というもの英語がこれからは重要だと考えた諭吉はほとんどひとりで英語の勉強を始め、咸臨丸でアメリカ体験をしたあとはオランダ語ではなく英語を学び教える「英学塾」に変えました。みなさんも諭吉にならって、ひとりでドイツ語を学びませんか。

 ドイツ語教室に入って、ドイツ語教室文法項目に書いてあるそれぞれの内容を選びます。順番に自分のペースでやっていきましょう。その課の内容を理解したら、それぞれの練習問題や文章問題を自分でやってみてください。もし添削してほしいということであれば解答を書き込んだ問題用紙を郵送してください。添削して返送いたします。

 そのためにはぜひコンピュータにつないだプリンタを用意してください。それぞれPDF書類になっている文法説明のページを印刷すれば仕事先や学校での空いた時間にひとりで勉強できますし、練習問題や文章問題も同様に印刷して自分で解いたものを郵送して添削してもらうこともできます。詳しくは以下を見てください。

添削について

 みなさんから郵送されてきたものはすぐに添削して返送するつもりですが、他の仕事もありますし、若い頃のように無理がききませんから、やむをえず後輩や大学院生に添削の代行をお願いすることもあると思います。すこし心苦しいのですが、添削1枚につき100円ほど負担してください。

 ルールは、このようにしたいと思います。

 1. 最初に添削申込をしてください。まず、はがきに「添削希望」と書き、郵便番号と漢字・ローマ字の住所氏名およびパソコンから連絡できる電子メールアドレスを明記して以下までお送りください。

送り先

 〒223-8524 横浜市港北区日吉 4-1-2  慶應義塾高等学校ドイツ語科気付  桝谷 邦彦

 2. おりかえしみなさんそれぞれに固有の添削受付番号と代金の支払い方法などを電子メールでお知らせします。A4サイズの紙の添削1枚につき100円分 (練習問題や文章問題4枚なら400円、8枚なら800円) の添削料の負担をお願いします。

 3. 練習問題や文章問題もPDF書類になっていて、標準的な印刷用紙であるA4サイズの紙に合わせてあります。この用紙の3つ折りが入る、定形郵便物最大の長形3号封筒 (120mm x 235mm) を用意してください。さらに返送用として同じ封筒にご自分の郵便番号と住所氏名を明記し必要な切手を貼って、それをやはり3つ折りにしたものを同封してください。

 この定形封筒は、A4サイズの紙4枚を返送用封筒といっしょに入れるとほぼ25gとなり、80円で送ることができます。A4サイズ8枚まではおよそ50gで、その場合は両方の封筒に90円切手を貼ってください。9枚以上は定形外郵便物となりますから、一度に送るのは必ず8枚以内にしてください。この長形3号封筒を用いることと重量および枚数制限はかならず守ってもらわなくてはなりません。

 4. インターネットで直接の連絡先や代金の支払い方法などを公表しないのは、不測の事態を避ける保安措置のためですからご理解ください。なお、教えていただいた添削希望者のみなさんの個人情報も「添削希望」はがきのまま保管して、電子的漏洩などがおきないようにしますから、ご安心ください。

以上のルールを守ってもらえない場合は添削をお断りします。

 個人が暇をみながらやっていることですから、ご不便ご不自由をおかけしますがご容赦ください。