Übrigens... ~ それはそうと・・・


 ところで、日本にはじめてやってきたドイツ人は、ハンス・ヴォルフガング・ブラウンという男で、彼はオランダ船ブレダム号の砲手として寛永12(1635)年、三代将軍家光のときに来日しました。ブラウンは幕府のために大砲を鋳造し、それを江戸・麻布で試射もおこなったといわれています。この大砲はその後、靖国神社の「遊就館」に保管されていたということですが、昭和20年の敗戦後はアメリカ軍に接収され現在行方不明となっているようです。

 これにたいして、日本人ではじめてドイツの土を踏んだのは誰だったのでしょうか。ブラウンが日本へやってきたよりおよそ50年前にヨーロッパへ渡った天正少年使節の4人はドイツには行った記録がありません。安政4(1857)年にロシアで日露事典を編纂した橘耕斎はその後の一時期にベルリンで暮らし、当時の宰相ビスマルクに面接したと伝えられていますが、はっきりとした資料がないようです。

 おそらくはっきりしているのは、文久2(1862)年に遣欧便節団の随員としてヨーロッパを訪問した福澤諭吉の一行がそれにあたるでしょう。福澤たちはフランス、イギリス、ロシアなど多くの国々とならんでドイツにも足をのばしベルリンへ数日間滞在していますが、これがはっきりと記録に残っている、ドイツを訪れた初めての日本人だろうと思います。

 ドイツについて以下にいくつかのウェブサイトを紹介します。





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各国・地域情勢に見るドイツ (外務省)

ドイツ政府観光局